「VCT Ascension Pacific」試合が強制終了するなどのトラブルが連続で発生し、非難轟々。SCARZ戦はなんと8時間以上の遅延の末スタート
6月28日より、タイ・バンコクにて開催されているVCT 2023 - Challengers Ascension: PACIFIC。大会初日からアクシデントや長時間のインターバルが発生し、大会運営者に批判の声が集まっています。
各国のChallenges Leagueを勝ち抜いた代表が集結するVCT Ascension Pacific。日本からはSCARZが参戦しています。大会の初日を飾る3試合の、当初のスケジュールは以下のようになっていました。(日本時間)
- 第1試合 15:00〜 XERXIA vs One Team Esports
- 第2試合 17:00〜 NAOS Esports vs Fancy United Esports
- 第3試合 19:00〜 SCARZ vs Bonkers
しかし、後述するトラブルの連続により、全スケジュールに大幅な遅延が発生。最終的に日本時間19時より開始の予定であったSCARZ戦は、日付を跨いだ午前3時過ぎ、約8時間以上遅れて開始しました。
試合が強制終了
第1試合第2マップ 、17ラウンド目での出来事。ONE Team Esportsが4vs3でのスパイク設置に成功し、ラウンド取得の可能性を大幅に上げた瞬間、なんと試合が強制終了。選手や関係者が困惑に包まれる中、問題の解決ために約1時間ほど大会の進行が停止しました。17ラウンド開始時から試合をリスタートする運びとなり、やり直したラウンドはXERXIAが獲得。最終的にマップを収めたのはONE Team Esportsでしたが、リスタートが原因でXERXIAが勝利していた可能性もある、大会の結果に大きな影響を及ぼしかねないトラブルです。
また、こちらのトラブルは第2試合でも再発。幸い、キルが発生していないタイミングでの強制終了でしたので、試合結果への影響は最小限に留まりましたが、修復作業に30分以上のインターバルが発生しました。
チームと大会運営のコミュニケーションエラー
予想外のトラブルに見舞われた第1試合が終わり、ようやく迎えた第2試合。しかし、第1ラウンドから異様な光景が映ります。味方に向けてショックボルトを撃つソーヴァに、ナイフを持ちながらエントリーするサイファーと、NAOS Esportsの選手は奇妙なプレイを披露。こちらは第3ラウンド終了時まで続き、30分のテクニカルポーズの後、試合をエージェントピックからやり直すことが発表されました。
後に、VALORANT Challengers Japan公式Twitterより詳細が発表。チームと大会側の連絡ミスにより、最初の3ラウンドはテストであると誤って伝わっていたことが明らかにされました。こちらも、最終的にはFancy United Esportsがマップを獲得したので影響は少なく済みましたが、Fancy United Esports側は一方的にエージェント構成を見せてしまうこととなりました。
深夜1時以降の開催
上記以外のアクシデント以外にも、長時間のテクニカルポーズや、試合間のインターバルが重なり、第3試合のスタートはなんと現地時間で深夜1時過ぎに。リスケジュールなどはせず、予定より大幅に遅れて試合がスタートし、SCARZがBonkers相手に勝利を収めたのは現地時間の午前3時(日本時間5時)となりました。
インターナショナルリーグへの参加権が懸かる非常に重要な大会であるVCT Ascension Pacific。試合結果に影響を及ぼしかねないトラブルや、選手たちがコンディションを発揮出来ない環境での決行など、1日を通して看過できないアクシデントが続き、コミュニティからは非難の声が上がっています。そんな中、約15時間に渡る放送を届けてくれたキャスターやスタッフ、厳しい環境の中ベストを尽くした選手たち、そして何時間試合が遅れようとも応援するファン達の熱意は、VALORANTコミュニティの力強さを十分に主張してくれたでしょう。
優勝チームと選手の来年以降を大きく左右する非常に重要な大会であるが故に、大会主催者には明日以降の早急な改善が求められます。
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