TenZ、 関節感染症と新型コロナウイルスを同時に患う。止まらないアンチコメントに「気持ちを考えて」とKyedaeが表明

Sentinels 所属の Tyson "TenZ" Ngo が、新型コロナウイルスと関節感染症を同時に患っていることが明らかにされました。また婚約者のKyedaeは、パフォーマンスの低下に対して集まる批判的なコメントに対し、「気持ちを考えてほしい」と胸中を明かしました。

北米を拠点に活動するプロチーム「Sentinels」に所属するTenZ。現在開催中の VCT 2023 - Americas League に出場している同選手は、自身のInstagram上での投稿と、Tarikの配信でのKyedaeのコメントにて関節感染症を患っていることが明らかにされました。しかし、現在Sentinelsの控え選手に登録されている Jimmy "Marved" Nguyen が、ビザの問題でアメリカに入国できておらず、TenZが試合を欠場することは不可能となっていました。

そしてプロゲーマーの命とも言える手に異常を抱えたまま迎えた Leviatán 戦。疾患の影響もあってか、自身の実力を出し切ることができず、3マップを通じて0.67のレーティング、0.71のK/Dレートを残すなど不調が目立つ試合となりました。彼の高い人気より、常に高い期待が寄せられている反動からか、試合後に今回の不調に対して批判の声を上げるファンも登場する事態となりました。

それらの批判的なコメントに対して、TenZの婚約者でありストリーマーのKyedaeは4月18日、自身のTwitter上にて「彼の気持ちを考えて」とコミュニティの過度に批判的なコメントに対しての胸中を明らかにしました。さらに、試合の翌朝に新型コロナウイルスの陽性反応が検出されたことも公表しており、手の異常だけではなく、コロナウイルスによる体調不良の中プレイした可能性が浮上しています。

*"共感： 名詞

1. 他の人の気持ちを理解し、共有すること。*

どうか理解してください。タイソン(TenZのファーストネーム)は出場しなければなりませんでした。もし、彼に選択肢があったなら、欠場していたと思います。関節感染症を抱えながらプレーした上に、今朝コロナウイルスの陽性反応が出ました。彼も普通の人間なのです。"

TenZは、自分が最高のプレイヤーだと発言したことは一度もありません。彼のように人気のプレイヤーには批判的な意見も集まることは理解できます。しかし彼は私の知る限り、最も謙虚で優しい心の持ち主です。こんなことを言っても何も変わりませんが、彼も私もただの人間であることを理解してください。

こちらの投稿にコミュニティからはTenZの状況を心配する声や、「ファンは批判と暴言の違いを学ぶべき」等のコメントが寄せられており、同選手の一刻も早い回復と、ファンの理解ある行動が望まれています。VCT Americas は毎週試合が実施されるリーグ戦。4日後にはLOUD戦が控えていますが、Marvedのビザ取得や、TenZの回復の兆しに関してはチームからの発表を待つ形となります。