ステージではショーマン、裏では謙虚なEDG KangKang。「才能だけでなく、努力もする選手として知られたい。」

執筆者 Puri Japanese Interviewer

最終更新日June 18, 2023 at 11:10AM

千葉の街には、穏やかな時間が流れています。賑やかな東京とは異なり、千葉は静かな魅力に溢れています。歩行者は歩道を歩きながら、穏やかな雰囲気を味わい、日常を過ごしています。

同じ街でも、TIPSTAR DOME CHIBAの中は、東京の繁華街を凌駕するほどの活気に満ちています。VCT 2023 - Masters Tokyo では、日本の観客がすべての選手に声援を送る中、Zheng "ZmjjKK" Yongkang （KangKangとして知られています）にカメラが向けられると、何か特別なものを感じられます。

しかし、決して驚くことではありません。League of LegendsにおけるEDward Gaming の先輩たちと同様に、KangKangは世界最高のVALORANTプレイヤーとして話題になっています。中国では、League of Legends Pro League（LPL）が国際大会のトロフィーを複数獲得しており、EDGも複数持っています。

多くの若手esportsプレイヤーがプレッシャーの前に崩れ去っています。VALORANTでは、特にオペレーターというゲーム内で非常にプレッシャーのかかる役割を担っているため、チームを有利な立場にするための重要なフラッグを獲得することが求められます。19歳のKangKangは、そのようなことを一度も考えたことがありませんでした。「正直なところ、ステージで緊張を感じることはありません。」「観客の声を聞くと、一人一人が私のために応援してくれているように感じるんです。彼らの応援が私のモチベーションになり、さらに私を後押ししてくれます。」

ステージに立つと、KangKangは自信に満ち溢れ、ラウンドに勝利した後は立ち上がり、日本の観客に見せ場を作るポーズをとります。しかし、その裏では、とても謙虚で尊敬に値する人物なのです。KangKangはコーチの夢なのです。自分についていける選手は誰かという質問には、同じような役割を担っているライバルに絶大な敬意を示すそうです。

「順不同ですが、Nikita "Derke" SirmitevとErick "aspas" Santosだと思います。」とKangKangは言いました。「2人ともスタイルが全く違う気がします。私の前には、すでにチャンピオンシップのタイトルを獲得している、もっとすごい選手がたくさんいるので、私はまだ正確にはトップだとは思っていません。」

ゲーム内で期待されるような大活躍をしていないときは、ゲーム外でも力を発揮しています。EMEAのTeam Liquidに負けた後、チームの誰が雰囲気を良くしたかという質問に、KangKangはこう答えました。「正直に言うと、全員にエネルギーを加えて、みんなの気分を良くするようにしています。チームにとって、みんなかけがえのない存在だと感じています。でも特徴としては、いつもこうしていたいという気持ちがあるのは僕かもしれませんね。」と述べました。

Team Liquidとのプレーオフデビュー戦は、双方で打撃が殴り合う厳しいものとなりました。最終マップのロータスでは、EDGが7-12の劣勢から逆転に成功しかけましたが、11-12まで持ち込んで敗れました。KangKangは、「特にロータスの最後の数ラウンドは、私たちが常に逆転するために最善を尽くしていたと思いますが、Liquidは間違いなくチームとしてより良く、全体として非常に良いシナジーを発揮しました。」と主張していました。「この点では、間違いなく彼らの方が私たちを上回っていました。この点で、彼らは間違いなく私たちを凌駕しています。私たちは確かに努力しましたが、彼らのレベルに達するには、まだ十分な努力が足りなかったということです。」

プレーオフのアッパーブラケットで敗れた後、EDGは持ち直しました。KangKangは、ライバルの一人であるaspasをローワーブラケットでの勝つか負けるかの対戦でLOUDを破りました。元チャンピオンは、現在開催中のVCT Mastersイベントで1つのマップも勝てずに帰らされています。そして、KangKangはそれを実現させるべく、またしても素晴らしいパフォーマンスを見せました