「Faze Clan」、VALORANT部門のみで毎月32万ドル(4400万円)以上の損失が発生していることが判明

北米を拠点に活動するeスポーツチーム「FaZe Clan」。経営難等で騒がれている同チームですが、VALORANT部門からは、毎月32万ドル(4400万円)の損失が発生していることが、所属クリエーター兼オーナーのRainより明らかにされました。

動画によると、利益が発生しているタイトルは「PUBG Mobile」のみ。その他のタイトルは、程度の差はあれど全て赤字での運営となっていることが発表されました。中でも損失の大部分を占めるのがVALORANT。男性部門から毎月約24万4000ドル (3100万円)、女性部門から9万4000ドル (1300万円)、合計で4400万円もの損失が毎月発生していると明らかにされています。FaZe Clan全eスポーツ部門合計の損失が毎月75万6000ドル(1億円)となっているので、赤字の4割以上がVALORANTによるものとなります。

1つのタイトルで毎月4400万円の損失が発生するのはにわかには信じがたい話ですが、FaZe ClanがVALORANT部門を展開する北米では、選手の給与の急激なインフレが問題視されており、原因の大部分を担っていると考えられます。加えてスタッフやマネージャーへの給料、ブートキャンプやゲーミングハウスなどのコストを考慮すれば、"ありえない数字ではない"のではないでしょうか。

現在同チームVALORANT部門は VCT 2023 - Challengers North America: Playoffs に出場中。2位以内に入賞すれば、アセンショントーナメントの出場権を獲得することができます。そしてアセンショントーナメントを無事優勝すれば、2024年より2年間Riot Gamesより支援を受けながらインターナショナルリーグでのプレイが可能になるので、多くのチームが良い選手を高待遇で獲得しています。しかし、達成できなかった場合に、FaZe Clanが多額の損失を生み出すVALORANT部門を維持する可能性は低いでしょう。